朝晩の冷え込みがぐっと厳しくなって、いよいよ冬の足音が聞こえてきましたね。
今年の天気を振り返ると、とにかく台風が多かった印象がありませんか? 11月に入っても台風31号が発生するなど、平年の約25個を大きく超えるハイペース。なんと年間30個を超えるのは、あの2013年(平成25年)以来のことなんです。
「台風が31号までできた年」と聞くと、山形の皆さんはピンとくるかもしれません。そうです、13年前のあの冬は県内各地がとんでもない大豪雪に見舞われました。
肘折で4m超え! 記憶に残る2013年の豪雪
2012年の暮れから2013年2月にかけての山形は、まさに「平成25年豪雪」の真っ只中でした。
大蔵村の肘折では積雪が4mを超え、西川町の大井沢でも3m超。山形市内でも70cm以上積もり、尾花沢や大石田などには災害救助法が適用されるほどでした。毎日スコップとスノーダンプを手に雪かきに追われ、屋根の雪下ろしや道路の除雪でヘトヘトになった記憶が今でも鮮明に残っています。
あの時は、偏西風が大きく蛇行してシベリアからの強烈な寒気がずっと日本上空に居座り続けたことが原因でした。
で、今年の冬はどうなるの?
同じように台風がたくさん発生した年となると、「今年もあの時みたいにドカンと降るのかな……」とちょっと身構えてしまいますよね。
気象庁の最新予報などを見てみると、今年の冬(12月〜2月)は全体的に平均気温が高めの「暖冬傾向」と予想されています。日本海側の雪の量も、シーズン全体で見れば「平年並みか少なめ」という見立てが優勢です。
2013年のように、シベリア高気圧がずっと居座って毎日毎日雪が積み重なり続ける……というパターンにはなりにくいと考えられています。
油断禁物! 今年一番気をつけたいのは「重くて湿ったドカ雪」
「暖冬で雪が少なめなら安心だ」と思いたいところですが、実は今年ならではの厄介な要素があります。それは「日本海の水温がかなり高い」ということ。
海の水温が高いと、空に向かってたくさんの水蒸気が立ち上ります。そこへ一時的でも強い寒気がサッと流れ込んでくると、局地的に雪雲がモクモクと急発達して、一晩で一気に降る「集中豪雪(ドカ雪)」になりやすいんです。
しかも、真冬のキンキンに冷えた粉雪ではなく、水分をたっぷり含んだ「ズッシリ重い湿り雪」になる可能性が高いのが厄介なところ。
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雪かきがめちゃくちゃ重い:水分を含んだ雪はスコップ一杯でもズシッと腕や腰にきます。
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カーポートや屋根への負担:軽そうに見えても水を含んでいるため、思った以上の荷重がかかります。
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倒木や着雪による停電:重い雪が電線や枝にへばりついて、停電や通行止めを引き起こすリスクも。
また、平野部では雨やみぞれで流れても、ちょっと山沿いや峠道に行くと景色が一変して大雪、という「場所ごとの積雪格差」も大きくなりそうです。
穏やかな今のうちに、できる冬支度を
シーズン通しての雪が少なくても、「降るときは一気に、重い雪がドカンとやってくる」。このイメージを持っておくだけで、心構えはずいぶん違ってきます。
初雪の予報が出てからバタバタしないように、タイヤ交換の予約やスノーダンプ・除雪スコップの確認、車のトランクに防寒着や長靴を積んでおくなど、早めの段取りを整えていきましょう。
体調管理にも気をつけながら、この冬も安全第一で乗り切っていきたいですね。