こんにちは。10月に入り、寒河江でも朝晩の空気に少しずつ冬の気配が混じるようになってきました。秋晴れの心地よい季節ですが、雪国に住む私たちにとっては、本格的な冬への備えを始める大切な時期でもあります。
災害は季節を問わず発生しますが、冬の災害には「寒さ」と「大雪による孤立」という特有の命に関わるリスクが伴います。今回は防災士の視点から、雪が降る前の今だからこそ見直しておきたい、冬を見据えた備えについてお伝えします。
1. 命を守る「車載用」の防災グッズ
山形での生活や仕事において車は必須ですが、冬場に最も恐ろしいのは、猛吹雪によるホワイトアウトや大渋滞による「車内での立ち往生」です。万が一、数時間から一晩を車内で過ごすことになった場合を想定し、以下のアイテムをトランクに積んでおきましょう。
-
防寒具・毛布: エンジンを切っても暖を取れるよう、厚手の毛布や古いダウンジャケット、使い捨てカイロなどを常備。
-
雪かきグッズ: 搭載用のスコップ、スノーブラシ、解氷スプレー。マフラー周辺の雪かきは、一酸化炭素中毒を防ぐために必須です。
-
携帯トイレ: 渋滞で身動きが取れなくなった際の最大のストレスを軽減します。
-
非常食・飲料水: 寒さでエネルギーを消耗するため、チョコレートなどカロリーの高い保存食や飲料水を準備。
2. 停電時の「暖房・熱源」対策
冬の暴風雪などで電線が断線し、停電が発生した場合、ファンヒーターやエアコンなどの暖房器具は使えなくなります。電気がなくても暖を取れる手段の確保が重要です。
-
カセットコンロと専用ガスボンベ: 温かい食事や飲み物は、体温を上げるだけでなく精神的な安心感をもたらします。ガスボンベは少し多めにストック(ローリングストック)しておきましょう。
-
電気を使わない暖房器具: 石油ストーブ(乾電池やマッチで点火できるタイプ)や、カセットガス式のポータブルヒーターがあると心強いです。※室内で使用する際は、こまめな換気を絶対にお忘れなく。
-
湯たんぽ・防寒着: お湯を沸かせれば使える湯たんぽは、就寝時の防寒に非常に役立ちます。
3. 冬特有の「ローリングストック」のポイント
普段の食料品や日用品を少し多めに買い置きし、使った分だけ買い足す「ローリングストック」も、冬仕様にアップデートしましょう。
冬の防災は、「もしも電気が止まったら」「もしも車から動けなくなったら」と具体的に想像することが第一歩です。本格的な寒波がやってきてから慌てないよう、天気の良い週末などを利用して、ご家庭や職場の備蓄品をぜひ一度点検してみてください。
なお、大雪によるご自宅の屋根の破損やカーポートの倒壊などは、火災保険の「雪災補償」の対象となるケースが多くあります。防災グッズの点検と合わせて、ご加入中の保険証券の内容も確認しておくとより安心です。